公務員を辞めることを本気で決心できたのは、4年目の8月でした。
辞めることを決心するまでにはいくつもの葛藤やモヤモヤがありましたし、勇気の要ることでもありました。ですが、その時はついに来たのです・・・
「辞める」って言いだす勇気
課長に「仕事辞めます」って言うのはめちゃくちゃ勇気の要ることでした。
辞めることを決意したのは4年目の8月の最後の日曜日でした。辞意を伝えたのはその翌日の月曜日でした。
今思えばよくそんな早く言えたな、と感じますが、辞意を伝えるまでは怖かったというかそわそわしている状態だったと思います。
どのタイミングで言いだそうか、課長の周囲の人が少ないタイミングを狙いたいな、とかずっとそわそわしていたのを覚えています。
辞めるって言ったら驚かれるかなあとか周囲の人の聞かれてあっという間に区役所中の話題になるんじゃないかなあとか・・・。
まあそんな感じでずっとそわそわしていましたよ。
でもいつか言わなければならない。だったら早い方が良いんだ・・・!と気持ちを奮い立たせて課長に辞意を伝えたのでした。その日の午後だったと思います。
転職経験のある方なら分かると思いますが、辞意を伝える瞬間は緊張するもんです。
でも、言い終わったあとは清々しい解放感を味わうことになりますよ。
ついに、ついにこの世界を脱出する軌道に乗ったのだ!と、長年の思いが成就したかのような気持ちになります。
ともあれ、辞めることを決心した翌日に言えたのは幸いでした。結構ズルズル言い出すまでに間延びする方もいるのではないでしょうか?
退職日は12月に決定。
辞意を伝えたのは8月の終盤でした。そして退職日は12月の中旬ということになりました。
ホントはすぐにでも辞めてよかったんですが、仕事の引継ぎなんかもありますから少し引き延ばしたのでした。
ホントのホントは最後に冬のボーナスだけは貰ってオサラバしようという魂胆だっただけですが笑
ともあれ、課長に辞意を伝えた僕でしたが、それ以外の人に言うのは9月の終盤になってからでした。課長には、他の職員にはまだ伏せておいてほしいと伝えておいたので、辞意を伝えてから周囲の人にそれが伝わるのは約1か月後だったのです。
ちょうど1か月後に職場ミーティングがあったので、その場で全体に伝えようと思っていたのです。
特に絶対に隠したかったわけではありませんが、あれこれ皆に突っ込まれる期間が長くなるのがイヤだったのです。何で辞めるの?とか、辞めたあとどうするの?とか・・・
色々聞かれるだろうなあ~と思うと億劫だったのです。
なのでその間の1か月間は何事もないようにしれっと働いていました。
職場全体に辞職表明。そこからの2か月。
そんなわけで、職場全体に僕が辞職を伝えたのは9月終盤でした。職場ミーティングで全体に向けて発信したのです。
まあ、めっちゃ驚かれました。仲の良い同僚には驚かれるし残念がられましたし・・・
何か言い出した僕までその瞬間はセンチメンタルな気分になりましたが、そこからの2か月間は何だか楽しい期間でした。
あと2か月で辞めれる!っていう心理的なものがあったからですね。辛い仕事でも、ゴールが見えてたら頑張れるものですよ。
それに、あと2か月!っていう嬉しさの反面、何だが「あと2か月か・・・」という寂しい気持ちも少しあったのです。3年間苦労してやっと皆から頼られていた時期でしたからねえ。苦労して苦労して手に入れたものをかなぐり捨てるような行為と言えば、そうだったのかもしれません。
退職日まであと数日という時期まで来ると、なんだか名残惜しい気持ちにさえなりました。
「あと数日でここには二度と来ないのかあ」と思うと・・・
今まで、この3年間ここでどれだけ苦労・苦悩しただろうか・・・でもその期間があったからこそ自分は成長したんだなあ・・・
入庁して、ピカピカの社会人1年生の頃と今の自分を比較して、そんなことを思っていました。
1年目の、目を輝かせていた僕が、こうして3年後に辞めることになっていようとは考えもしなかったことですからねえ・・・。
1年目のフレッシュな頃と、達観したような現在の僕を比べて、なんだか感慨深い気持ちになっていたのですね。
退職日の最後には、職場の皆さんにお菓子を配り、最後の挨拶をして回りました。
最後の作業を終え、ロッカーものも全部自分のカバンに詰め込んで・・・
最後に、3年半首から下げていた僕の名札をロッカーの中に置いて帰りました。
たくさんの同僚が最後に挨拶にきてくれたのは嬉しかったですね。
そうして、役所を出て、二度とここには来ないんだろうなとしみじみと思い、家路につくのでした・・・
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