【元公務員が完全解説】マイナンバー通知カードの廃止とは?顔写真付きマイナンバーカードを必ず申請しなきゃいけないの?

マイナンバーカード

皆さん、こんにちは!

この記事では、マイナンバー通知カードの廃止の意味が分からない方や、顔写真付きマイナンバーカードを必ず作らなければならないのか?という疑問を持っている方へ向けての解説をします。

マイナンバー制度創設時から個人番号制度に深く携わっていた元某市役所職員の私が、誰でも分かるように丁寧に説明していきます!

通知カードは廃止だけど、すぐに使えなくなるわけではない

結論として、廃止とはいえ通知カードがすぐに使えなくなるということではありません。

「令和2年5月25日以降、通知カードは廃止」ということで総務省が公表しています。

結構突然の発表だったため、驚かれた方も多いかもしれませんね。文字面だけ見ると何のことかよく分かりませんよね。私でさえ、総務省のHPを確認するまで「どゆこと?」状態でした。

皆さんも以下のように思ったのではないでしょうか?

「廃止っていうことは今持っている通知カードはもう使えないのか?」

「今すぐ顔写真付きマイナンバーカードを申請しないといけないのか?」

「そもそも廃止って?個人番号はどうなるのか?」

ご心配は当面無用です。繰り返しになりますが、廃止とはいえ通知カードがすぐに使えなくなるということではありません。

では「廃止」とはどういう意味なのか?

簡単に言うと、「今持ってる通知カードはそのまま使い続けても構わない。でも住民票上の住所や氏名に変更があったらその時以降は使えなくなるからね。」ということです!

いつから使えなくなるか厳密に言うと「①住所 ②指名 ③生年月日 ④性別」の4つのうち、どれか一つでも変更があれば、その変更以降は通知カードは使えなくなります。

よくあるパターンは、引っ越しで住所が変わる、結婚などで姓が変わる、といったところですね。

(生年月日や性別が変更になることなんてあるのか?というツッコミがありそうですが、ごく稀にあります。裁判所の許可が必要だったりしますので、簡単にはできませんが。。)

そもそも通知カードに記載されている住所等の情報は、住民票の情報と一致するようになっています。(一部例外はありますが、ほぼ無いと思ってもらって大丈夫です。DV夫から逃げている妻子が住民票を移すと夫に居場所がバレるため、わざと住民票を異動されない手続きを正式に取っているケースなどです。)

なので、今までは住民票を移す手続きを役所にしに行くと、「通知カードも出して」と言われていました。なぜかというと、新しい住所を通知カードに裏書するためです。

そう、運転免許証と同じなのです。免許証も住所変更したらば警察署で新住所を裏書しますよね?それと同じです。

結婚で姓が変わったときもそうです。「通知カード出して」と役所の人に言われていました。新しい姓を通知カードに裏書するためです。

このように、住民票上の「①住所 ②指名 ③生年月日 ④性別」の4つのうちどれか一つでも変更があるなら通知カードもそれに連動して情報を裏書していたのです。

「通知カードの記載事項=住民票上のデータ」となるようになっていたのです。

実は、廃止になる前も住民票上の住所等と通知カードの記載が異なれば、その通知カードは「個人番号確認書類」としては使えないというルールにはなっていました。

要は、引っ越し等で住民票を移したが通知カードを役所に持って行き忘れてそのままの状態にしておいたりすると、その通知カードは無効の状態になっていたということです。

逆に言うと、今までは住所や氏名の変更があっても、通知カードに裏書さえすればその通知カードは有効なままだったのです。

なので、令和2年5月25日以降からの「通知カードの廃止」というのは、

「今までは住所等が変更になっても裏書をすればその通知カードは有効だったが、令和2年5月25日以降の変更は裏書をしない。もう二度とその人の通知カードが有効になることはない。」ということなのです。

顔写真付きマイナンバーカードをすぐ申請しないといけないわけではない

上述の通り、通知カードがすぐに無効になるわけではないので、顔写真付きマイナンバーカードを直ちに申請しないといけないわけではありません!

ただ、いつかは申請することになります。繰り返しになりますが、令和2年5月25日以降に「①住所 ②指名 ③生年月日 ④性別」の4つのうちどれか一つでも変更になるなら、その人の通知カードは無効になるからです。

そこで今度はこんな疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?

・「もし自分の通知カードが廃止になったら、番号自体変わるの?」

・「廃止になる前に急いで顔写真付きマイナンバーカードを申請しないといけないの?」

・「通知カードが廃止と言っても実際は使い続けれるんじゃないのか?」

まず、通知カードが廃止になったからと言ってあなたの個人番号自体は変わりません

仮に顔写真付きマイナンバーカードを作成したとしても、あなたの通知カードに載っている番号と同じ番号が載っています。

「じゃあ何で廃止にする必要があるんだ・・・?」と皆さん考えるかもしれませんが、その考えはあながち間違いではありません笑

そもそも通知カードを廃止にするのは総務省の意図があるからなのです。総務省は何が何でも顔写真付きマイナンバーカードを普及させたいのです笑

正直そのために通知カード廃止を決定したと言っても過言ではありません。

総務省は実は昔にも似たような政策を打って大失敗したことがあるのです・・・

それは「住民票コード」です。マイナンバーは「国民総背番号制度」なんて呼ばれることがありますが、これは国民一人ひとりにマイナンバーという固有の番号を割り当てているからですが、実は、マイナンバーが始まる前から国民全員が「背番号」を持っているのです笑

それが「住民票コード」です。ちなみに住民票コードは現在でも存在しており、現在でも新規付番がされ続けています。実は日本人は2つの「背番号」を持っている状態なんです。

かつて総務省は住民票コードを使ってアレコレ政策を打つ予定だったらしいのですが、結局目立ったことをやるわけでもなく、大コケした政策だったのです。マイナンバーの前身である「住基カード」の普及率はわずか全人口の5%前後だったのです。しかも、住基カードを作成しても役に立つ機能がほぼ実装されていなかったのです。

総務省は住民票コードが普及しなかった過去の大失敗を繰り返すわけにはいかず、マイナンバーの普及に躍起になっているのです。そのための作戦の一つが「通知カードの廃止」なのですね笑

なお、現在は住基カードの新規発行はストップしております。

さて、本題からズレてしまいましたが、「廃止になっても番号が同じなら使い続けてもいいんじゃん」と考える方が多いはず・・・。

結論としては、「使える場面もそこそこある」です。

「廃止になった通知カード=住所や氏名が最新のものではない通知カード」ということですが、例えば、廃止になった通知カードを役所や警察などに「個人番号確認書類」として出しても認められません。

ですが、小さい会社や総務担当の方が厳しくない会社であればぶっちゃけ通る会社も多いはずです。

皆さん、お勤め先に「マイナンバー教えて」と言われて通知カード見せたことあるんじゃないでしょうか?

本来ならば、廃止された通知カードを会社に持って行っても、会社側はその通知カードから個人番号を確認してはならないことに法律上はなっています。だって「廃止」になってるから。

ただ、会社の人がそこまでキッチリ処理するかどうかは別問題です。

会社の総務の人からすると「この人の通知カード、住所は最新のものになってないけど番号はコレで分かるしなぁ・・・。廃止になってても番号は変わってないし、顔写真付きマイナンバーカード作れって言うのもアレだから、もう通知カードから番号拾っとこ・・・」

ってなるケースが多いのではないかと思います。会社の人からしたら社員の個人番号さえ分かればそれでいいわけですからね。

とはいえ、いつかは顔写真付きマイナンバーカードを作ることにはなるんだから取り敢えず申請した方がいいんじゃないか?と考える方もいるはずです。

これについては、正解不正解はありません笑。正直、住所等に変更が生じる予定が当面無ければいつ申請したってOKです!

コメント